キンキンに冷えた「かつやの冷やし」 @かつや
かつや
さぬきうどんには、大将が修行したお店を軸にした流派がいくつかある。
なかでも有名なのは、「渡辺系」。
高瀬町にある「渡辺」というお店と、そのお店で修行し、独立したお店の一門である。
「渡辺系」の特徴は、木の葉型の天ぷら。
この天ぷらがあるお店は「渡辺系」と判断して間違いない。
そんな「渡辺系」のお店のひとつが、今回訪問した「かつや」。
漢字で書くと「喝屋」と書くらしい。なんとも迫力のあるお店。
安易に行くと「喝!」を入れられてしまいそうな雰囲気がある 笑
お店は、周りを田んぼに囲まれたのどかな場所にある。
田植えが一段落した今、田んぼに入った水が強い太陽の日差しを受けてキラキラと輝く。
この時期の田んぼが一番好き。
そんなのどかな田園地帯にあるお店、グーグルマップで行く場合には注意が必要だ。
ナビ通りにいくと、店の北側のほっそい農道を行くように指示され、しかもお店の5メートル手前くらいで行き止まりになるというトラップがある。
バイクだったので簡単にUターンできたが、車だと脱輪したら田んぼに落ちるハメになる農道をバックでそれなりの距離戻らなければいけなくなる。
お店が見える距離まで来たら、落ち着いて東側の道路から行けば特に問題なく行くことができる。
お店は、大将一人だけのオペレーション。
お昼すぎの時間だったのでお客さんが少なく忙しそうではなかったが、人が多くなったら大変だろう。
大将からは特に声掛けもなかったので、カウンターの空いている席にすわる。
メニューは3つとシンプル。
かけうどん
冷やし
天ぷら
の3つだ。
渡辺と言えば天ぷらで、このお店でも木の葉型天ぷらが食べられるらしいが、むしろこのお店は冷やしが有名。
冷やしといっても、うどんを氷水につけてツケダシで食べる「冷やし」うどんではなく、ここの冷やしは、いわゆる「ぶっかけ」うどんである。
「かつやの冷やし」として有名なメニュー。
大将に向かって「冷やし、お願いします」と注文する。
冷やしうどんは400円。
大将は常連さんとおぼしきお客さんとなにやら雑談している。
程なくしてカウンターに「冷やし」がおかれる。
こちらのお店は二玉サイズが基本らしく、けっこうな量がある。
麺の上には、デフォルトで天かすがたっぷり、そして短冊状のノリものっている。
麺からいただく。
口に入れた瞬間、麺がキンキンに冷えているのがわかる。
さすがっ!かつやの冷やしっ!
冷たい麺を出すお店でも、ぬるい麺を出す店がけっこうある。
しかしこのお店は、しっかりと麺を冷やしていることがわかる。
冷えているおかげか、麺にはしっかりとしたコシがある。
そして適度なネジレもある。
噛みごたえは、モチモチというよりそれ以上、ミチミチっという感じだ。
噛むたびに味が出てくる。
食べ始めるとそのミチミチ感が癖になってどんどん食べ進んでしまう。
ダシも秀逸。
ぶっかけダシにありがちな甘さがほとんどない。
ぶっかけダシの甘さは個人的にあまり得意ではないので、すごくいい。
だし自体の旨みがしっかりと抽出されている。
ダシの量は一般的なぶっかけうどんに比べるとかなり多い。
濃いめの味付けだが、ついつい飲んでしまう、塩分が欲しい夏場にはちょうどいい。
ということで、麺のうまさを噛み締めていたらすぐに完食。
大将一人のお店ということで、ホスピタリティに溢れたお店とは言えないが、味は一級品。
こんどは、渡辺ファミリーの証、「天ぷらうどん」を食べてみたい。
ごちそうさまでした!
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