香川トップレベルの高級うどん店はその価値がある ＠郷屋敷
郷屋敷
「うまい、早い、安い」を体現しているさぬきうどんですが、あまりにも安旨すぎて一般的に接待や特別なお食事には向かないという面もあります。
そんなさぬきうどんですが、接待や特別なお食事というニーズに応えられる高級なうどん店も一部存在します。
その一つが、「郷屋敷」さんです。
もう名前から違いますね、歴史と風格が漂ってきます 笑
香川トップレベルの高級うどん店といっていいでしょう。
なんでも郷屋敷の初代当主さんは、２６０年前に牟礼に移り住み、以降高松藩からの命を受けて近隣を治めてきたそうです。
お店は立派な屋敷、まさに郷屋敷そのものです。
屋敷そのものが、国指定の登録有形文化財となっているようです。
立派すぎる門をくぐると、雰囲気のある庭園になっています。
すこしぐるりと回ってからお店の入り口になります。
まさに屋敷で、広い畳の部屋がたくさんあります。
この日は平日でしたが、なにやら宴会があったようで団体さんが大勢いました。
着物をきた女中さんに席を案内されます。
案内された席は、畳部屋に和風なテーブルと椅子が置かれた場所。
高級店ですが一人でも予約なしに気軽に入ることができます。
メニューを眺めます。
うどん店ではなく、饂飩料理の店を名乗っているだけあって、様々なうどん料理がならんでいます。
どれも美味しそうで華やかです。
お祝い事などの食事会にぴったりですね。
特にお祝いでもないので、通常メニューから選びます。
かやくうどん ５７２円（税込み）
を注文します。
高級店なのでかけうどんは存在せず、実質これがもっともお安いうどんになります。
注文後、紙の敷物とおしぼり、お茶が運ばれてきました。
このあたりのサービスはさすがですね。
おしぼりも熱々で心配りを感じます。
料理がくるまで庭を眺めてまったりします。
落ち着きがあっていい気分。
程なくしてうどん到着。
ひと目見てかやくうどんとは思えない具材の多さです。
卵焼き、おあげ、里芋、しいたけ、かまぼこ、等たくさん入っています。
卵焼きが入っているというのは珍しいですね、ペラペラの卵焼きではなくしっかりとした厚みがあります。
まずは麺だけいただきます。
わりと柔らかめの麺です。
フルフル感とニュルニュル感がいい具合で喉をくすぐります。
コシは弱めですが旨味はしっかりあります。
なるほどこう来たか、という感じ。
コシの硬さで勝負しないところになんだか余裕が見て取れます。
客層的に高齢の方が多いと思うので、コシの硬すぎる麺よりこういった麺が好まれるかもしれません。
ダシ。
香りが高くとても気品があります。
イリコがベースになっているのですが、雑味やエグミが一切ないのです。
内蔵を取るなどして、雑味が入らない手間をかけているのでしょう。
変に塩気が強すぎず、とても美味しいです。
卵焼きは甘い味付け、個人的にしょっぱいほうが好きですが美味しいです。
おあげも立派でかやくうどんのおあげには思えません。
里芋、しいたけは、全て一口ですが箸休めに最適です。
ということで完食。
うどんはとくにダシの美味しさが際立っていました。
セルフのお店などではかやくうどんは通常２００円から３００円ほど。
それを考えると倍の値段はしますが、全然高いという気持ちは起きません。
うどんそのものが、具沢山でレベルが高いですし、サービスもよく、お店の雰囲気もとてもいいです。
それを考えると、下手なお店よりよほど価格に見合った価値を感じます。
普段はついつい値段そのものだけをみて、高い安いと考えてしまいますが、しっかりと提供される価値を考える必要がありますね。
また行きたいと思わせる素晴らしいお店でした。
ごちそうさまでした！
個人的評価（５点満点）
メン ３
ダシ ４
オプション ー
ロケーション４
サービス ４
コスパ ４
総合おすすめ度 ４
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