書評 人生は考え方でガラリと変わる〜「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」
最近読んでためになった本を紹介したいと思います。
本の名前は
「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」
です。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
わりと最近まで人気ビジネス書ランキング上位にあった本なので読んだ人もいるかもしれません。
ちなみに、よく似た題名の本で「Think CIVIRITY」という本もあります。
こちらの本も読んだのですが、今回紹介する本とは内容が全然違うので注意してください。
さて、この「Think clearly」ですが、その内容は副題にあるとおり、よりよい人生を送るための思考法が書かれています。
もう少しくだけた表現にすると、幸せに生きるための考え方のコツ、みたいなものでしょうか。
幸せな生き方研究のようなビジネス書はあるにはあるので、書かれている内容が全て今まで見たことのない考え方というわけではありません。
しかし、幸せに生きるためのコツ、苦しい気分から抜け出すためのコツのような考え方が網羅的に書かれているのが本書の優れた点です。
これまで、いろいろな本を通じて私が知ったよりよく生きるための思考法が、もれなく1冊の本にまとまっているという点で自宅に置いておきたい本になっています。
以下ではその思考法のなかでも、特に役立つ思考法を紹介したいと思います。
世界で起きている出来事に責任を感じるのをやめよう
テレビのニュースをつけると日本そして世界には、悲惨な出来事がたくさん起きていることがわかります。
そのような出来事をみると、心が痛み、なんとかしなければいけない、自分はのうのうと生きていていいのか、という思いにかられます。
真面目な人ほどそういった思いに駆られるでしょう。
そのような思いはときに人生の幸福感を損なわせます。
しかしよくよく考えてほしいのですが、あなたがそのような思いを抱いても、世界の大問題を個人の力で解決するのは困難です。
そして世界で起きている出来事について、あなたに責任はありません。
真面目な人ほど、世界で起きている惨状について自分の責任を感じてしまいがちです。
そのために、自分を攻めたり自己嫌悪に陥ってしまい、気分が落ち込んだり病んでしまっては人生を幸せに生きることはできません。
世界の惨状に対してなにか力になりたいなら寄付をするなど、必要以上の労力を要しない方法があります。
責任を感じることなく、日々を生産的に生きるほうが世界にとってよい影響を与えることになるのです。
戦略的に頑固になろう
多くの人は選択肢は多ければいい、という考えを持っています。
しかし時と場合によっては必ずしも選択肢の多さが有利になるとは限りません。
たとえば、著名なビジネス書作家であるクリスセンテンス氏は、忙しい日々と決別するため「週末は仕事をしない」という誓約をしたそうです。
そこに一切の選択肢や妥協はなく、同氏はその誓約を守るために午前3時から仕事にでることもあったとのこと。
このように戦略的に頑固になることで、多くのメリットを得ることが可能になります。
選択の余地がないので、決断をするたびに意志力を消費する「決断疲れ」を起こすことがなくなります。
また、周囲の人に対して意思の強い人間だという評価を与えることができます。
結果的に、一定の目標を容易に達成することが可能になるのです。
頑固であることは悪いことと思われていますが、戦略的に頑固であることを利用すればよい結果につながるのです。
人生の幸せ度は考え方次第で変わる
以上のとおり、本書の内容を少しだけ紹介してみましたがいかがでしょうか。
本書を読むと、人生の幸せ度が考え方一つで大きく変わるものだということがわかります。
本書には全部で52の思考法が紹介されています。
一読して「これは」という思考法を一つでもいいので実践してみてください。
人生が考え方一つで変わるということが理解できると思います。
おすすめの一冊です。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る